用紙テクスチャを自作するには、テクスチャセレクタ、あるいは、テクスチャパレットのメニューにあるテクスチャの取り込みを使うのがいちばん普通で簡単です。「取り込む」わけですから、材料が必要です。デジタルカメラで撮影した画像がもっとも適当だと思います。
ここでは、Painter に最初から入っているような、ブラシストロークに表情をつける小さめの「継ぎ目のない繰り返しテクスチャ」の作成を解説します。サイズの大きい画像をそのまま使ってアナログ感を出すという使いかたもあります。
基本の前処理
- まずは取材撮影。地面や樹木の表面、建物の壁、植物の群生その他、撮影対象に直角の角度になるように留意して撮影します。
- 画像を選択します。ここでは このサンプル画像 での作業の例を解説します。
- 画像テクスチャとして使いやすそうな細かさに調整します。Painter なら「キャンバス」メニューのサイズ変更から倍率を変更します。(「ファイルサイズを変えない」のチェックははずします。最初に右側のドロップダウンリストから「パーセント」を選択しておくと、パーセント指定が楽です。)

- 「サイズ変更」の後、ドキュメントウィンドウの表示の倍率が小さくなっていれば、100% など、小さめのテクスチャ作成作業に適した倍率に変更します。
- 必要であれば、素材画像の明度とコントラストを調整します。Painter では「効果」-「色調処理」-「明度補正」を使います。
- このダイアログでは、「黒点」と「白点」の間の幅でコントラスト(間隔が大きければコントラストが低くなる)、下の「明度」のバーで全体の明るさ(右に行くほど暗くなる)を調整します。
- 無地テクスチャ の項で解説しているように、用紙テクスチャの平均的明度は全中間的なグレー(50%)が適当なので、これに合わせて調整します。

ここで、繰り返しループになるテクスチャの継目がそれほど気にならない場合は、次の手順で続行します。継目を消すには下の ループ処理(継目を消す) へ。
取り込みと保存
- 長方形選択ツールで必要な部分を選択します。このとき情報パレットを表示しておくと、選択されている領域のサイズが表示されます。
- 選択領域のサイズの微調整には、選択範囲調整ツールに持ち替えたほうが便利です。
- テクスチャセレクタ、あるいは、テクスチャパレットのメニューから、「テクスチャの取り込み」を選びます。セレクタのメニューは、リストを表示した右肩の小さな三角を、パレットのメニューはパレットのタイトル部分の右端の三角を、それぞれクリックすることで表示できます。
- テクスチャの保存を選択するとこのようなダイアログが表示されますので、テクスチャに名前をつけて保存します。保存される先は、ユーザーフォルダ内のデフォルトのテクスチャライブラリです。
- クロスフェードの数値は、テクスチャの継目で何ピクセルをぼかして重ねるか、という設定です。選択した長方形のサイズから、このピクセル数を差し引いたサイズでテクスチャが保存されます。
- 長方形選択を 320 x 320 ピクセルで行い、テクスチャ保存時のクロスフェードを 20 ピクセルにした場合、このように 300 x 300 ピクセルのテクスチャとして保存されます。(後ろは、「テクスチャを表現」効果を使用して、キャンバスをこのテクスチャで埋めた状態。)
継目のないテクスチャを作る
Painter のテクスチャ保存時のクロスフェードに頼らず、手作業で継目を消すには 継目のない画像を作る 手順を実行します。境界部分にボケのない、たいへんきれいなテクスチャができます。この方法で作成したテクスチャを保存するときは、クロスフェードは「0」にします。
テクスチャの作成
テクスチャセレクタ、および、テクスチャパレットのメニューには、「テクスチャの取り込み」のほかに、テクスチャの作成という項目があります。これは「ハーフトーン」のパターンをさまざまな解像度と角度で作成するためのものなので、あまりブラシのためのアナログっぽい用紙の作成には向かないため、ふだんは無視しておいていい機能です。
しかし、「効果」ー「表面処理」メニューのスクリーンの適用でテクスチャの作成で作ったハーフトーンを参照元にすると、たいへん簡単にハーフトーンスクリーンによる二値化ができる、という隠れた用途があります。

ダイアログでの操作は、ドロップダウンリストからパターンの種類(ハーフトーン、新ハーフトーン、直線、楕円、など)を選び、パターン 1 単位のサイズと回転角度を設定して名前をつけて保存するだけです。
(2009/05/06)