minishowcase とは
画像ファイルを FTP 経由でアップロードするだけでギャラリーが作れる PHP スクリプト(javascript 併用)です。ひたすら簡単に写真を公開する試みとして、このサイトでも 設置 してみました。スクリプトは minishowcase.net からダウンロードでき、無料で使えます。写真などをできるだけ手間をはぶきつつ、それなりに見やすい形で展示できます。ただし、個別の画像に説明をつけることはほとんどできません。説明が必要な場合は simpleviewer がよいかもしれません。
必要な環境は PHP 4.2.0 以降。GD/GD2 がインストールされていればサムネイルが自動生成されます。GD/GD2 がない場合は設定でサムネイルの自動生成をオフにして、手作業でサムネイルを作成することになります。
できること、できないこと
- フォルダを分けることで複数のギャラリーを作成でき、それぞれのギャラリーへの固定リンクもある。
- フォルダごとに個別のパスワードをかけることができる。
- フォルダごとに説明文をつけることができる。
- フォルダ内での画像の表示順をファイル名の先頭に NN- などと数値をつけることで指定できる。
- 縦長・横長どちらの画像でも正方形のサムネイルが自動生成される。
- スクリプト実行により、あらかじめ指定しておいたサイズでオリジナルから閲覧用サイズの画像を生成できる。
- 日本語化しようとすると、どうしても文字化けする部分がある。
- 個別の画像に説明文をつけることはできない(ファイル名が画像のタイトルになるので、ファイル名を変更して英語・ローマ字で短い名前をつけることはできる)。
- 画像名や説明がないので、ウェブ検索でヒットしにくい。
- 閲覧用縮小ファイルを生成すると、クリックでオリジナルサイズの画像を表示しなくなる。
フォルダやファイルの名前で、スペースが入るところには「_」アンダーバーを使うようにします。スクリプトで表示されるときには、アンダーバーが見えなくなります。
インストールと設定
配布サイト からローカルディスクにダウンロードした圧縮ファイルは解凍し、フォルダ構成はそのままでサーバにアップロードします。サーバ上で書き込みが行われるディレクトリは、書き込み可になっているか、また、親フォルダのパーミッションもスクリプトを動作させられる設定になっているか、確認してください。解凍したファイルの中にある Instructions.htm にインストール手順の記述(英語)があります。その最新版は こちら。
画像ファイルをアップロードする位置は gallery の下になります。ここにグループごとにフォルダを作成し、その中に個別の画像を入れます。フォルダの名前がメニューに表示されるセクション名になりますが、フォルダ名にはスペースは入れず、必ず「_」(アンダーバー)にしてください。これはメニュー上ではスペースに変換されます。
表示されるメッセージなどは、時間がなければそのままにしてフォルダ作成と画像のアップロードを始めてもかまいませんが、いずれはカスタマイズしたほうがよいと思います。
ギャラリー全体の説明文は gallery フォルダ直下、個別のフォルダの説明文は gallery フォルダ内のそれぞれのフォルダの中の _info.txt というファイルを編集します。このファイルは日本語が使えます(文字コードは UTF-8)。
その他は config/settings.php を編集。とりあえず気になるあたりのカスタマイズはこのへんで。
- 個別のフォルダを開いた時に表示される「my(フォルダ名)pictures」という文字列は、$settings['gallery_name_prepend'](309 行目あたり)とその直後の $settings['gallery_name_append'] で決まるので、必要なければどちらも空('')にします。
- ブラウザのウィンドウタイトルに表示される文字列は、$settings['gallery_title'](173 行目あたり)で指定します。
- メッセージを記述したファイルは languages フォルダの中に各言語のものがあります(日本語のものはありません)。どのファイルを使うかは $settings['set_language'] で指定しますが、日本語のようなマルチバイト言語での文字化けが回避できないようなので(現時点ではうまくいっていないという作者の説明が配布サイトにあります)、日本語は使えませんが、en.php をコピーしたものを ja.php とリネームし、これをカスタマイズしたうえで、言語ファイルは ja を指定すれば大幅に変更できます。最初に表示される「select a gallery from the galleries menu」などの文字列はここに格納されています。
- 最初にこのスクリプトの URL を開いたときに、メニューだけでなく特定のフォルダの内容を表示するには、$settings['gallery_default'](185 行目あたり)を true にした上で、そのすぐ下で表示するフォルダを指定します。
その他、このファイルに記述がある設定の項目の主なものについての説明です。
- $settings['use_select_menu'] ― 初期状態 false。true にすると左側にフォルダがリストされるのではなく、上部にドロップダウンリストを表示してそこから選ばせる形式になる。
- $settings['max_thumbnails'] ― 初期状態 6。ひとつの列に並べるサムネイルの数。
- $settings['max_thumbnail_rows'] ― 初期状態 4。サムネイルを何列まで並べるか(これを超えたぶんは、次のページに回される)。
- $settings['show_permalink'] ― 初期状態 false。true にするとフォルダや画像への permalink をページ上部に表示(作者の、動作不安定の可能性あり注意、のコメントつき)。
- $settings['cache_images'] ― 初期状態 false。true にすると自動的にブラウザ表示用の縮小画像を作成。要 GD/GD2。
- $settings['create_thumbnails'] ― 初期状態 true。自動的にナビゲーション用のサムネイルを生成。GD/GD2 必須なので、インストールされていない場合は false に。
- $settings['cache_thumb_size'] ― 初期状態 128。サムネイルのサイズ。
- $settings['gallery_sorting'] ― 初期状態 2。フォルダの並び順。
- $settings['thumbnail_sorting'] ― 初期状態 0。各ギャラリーの画像の並び順。
画像の並び順をフォルダごとに設定することはできない。上記の 2 つの項目とも数字の意味は 0 が OS 標準の昇順、1 が自然な昇順、2 が自然な大文字・小文字無視の昇順、3 が OS 標準の降順、4 が自然なの降順、5 が自然な大文字・小文字無視の降順、7 が EXIF の日時情報による昇順、8 が同じく降順(EXIF 関係は完全には動作確認が取れていないそうです)となっています。1 が 0 と違うのは 0833.jpg が 2018.jpg より前にくるところ、だそうです。)
パスワード設定
パスワードをかけるには、gallery フォルダの下の個別のフォルダ内部にパスワードファイルを設置します。それぞれのフォルダのパスワードを設定する前に、まずすべてのフォルダで共通して使うパスワードファイルのファイル名を決める必要があります。この設定は config/settings.php の $settings['password_filename'](95 行目あたり)の部分にあるので、デフォルトの 'password' のシングルクオート内を推測されにくいものに変更します。
次に、変更後の文字列が secret であれば secret.php というファイルをそれぞれの画像フォルダの中に作成します。さらに、このファイルを開き、それぞれのフォルダに合わせて英数半角でパスワードを記入して保存、これをアップロードします。
パスワードファイルがあるフォルダはメニューに表示されたときに錠前マークがつき、メニューから選択したときにパスワードの入力を求められるようになります。
Tips & Tricks
公式サイトの Tips & Tricks から、あれこれ。
- メニューに表示されるフォルダの順序を変える ― フォルダの名前の先頭に「数字-」をつけると、数字の順に並ぶ。数字とハイフンはメニューには表示されないが permalink には反映される。
- 各フォルダ内で画像の並びを変える ― ファイル名の先頭に「数字-」をつけると、数字の順に並ぶ。$settings['show_thumb_number'] を false にしておけば数字とハイフンは表示されない。
- 特定のフォルダやファイルを隠す ― フォルダやファイルの名前の先頭に「_」(アンダーバー)をつける。
- galleries/index.php の $thumbnail_creation が true になっていれば、(スクリプトの URL)/galleries/?thumbnails というリンクからサムネイルと縮小画像の生成ができる。他の人が起動しないようにふだんは false にしておく。
- その他、AJAX の動作の設定は libraries/ajax.init.js というファイルを編集することで変更できる部分もあるが、デフォルト以外の設定はあまり安定していない、と作者から注意あり。
テーマのカスタマイズ
デフォルトでは黒背景の dark というテーマが選択されています。テーマは themes フォルダの中に格納されているので、その中からひとつフォルダごとコピーしてリネームし、その中の data.php を編集することで、新しいテーマを作成できます。どのテーマを使用するかの設定は config/settings.php の 103 行目あたり。
画像アップロード前に
- 単なる保存庫であれば写真画像をそのままアップロードすればよいが、見せるためのものであれば画像の調整をした上、リサイズしてファイルサイズも減らしておいたほうが閲覧しやすい。IrfanView の一括変換の「ファイル形式の一括変換」で「詳細設定」を使い、「色を自動補正」にチェックを入れておくと同時にリサイズもして一括処理できて便利。「色を自動補正」はときどきハズレが出るのでそういうものだけを別途処理。IrfanView の一括処理は JPEG 保存で EXIF 情報やタイムスタンプを残す設定もある。
- それぞれのフォルダ内のファイルはファイル名の順に表示されるので、後から追加したものは普通はサムネイル一覧では末尾に追加になる。順次追加していきたいフォルダで新しいものが先頭になるようにするには、設定で画像の並びを降順設定にするか、ファイル名で操作する。複数ファイルの連番リネームは IrfanView でも XnView(後者はマルチプラットフォーム)でも可能(連番へのファイル名変換と、連番の開始番号およびインクリメントの指定ができる)。連番リネームには Windows なら Flexible Renamer もとても便利。
- 写真で縦長のものは、イメージビュアーでの自動回転表示なしでも上が正しい方向になるように、JPEG ロスレス編集で回転しておく。
- ファイルがどこかに保存されて一人歩きしたときのために、JPEG ファイルのコメントデータに自分のウェブサイトアドレスやメールアドレスを埋め込んでおくとよい。上記の二点は IrfanView および XnView でできることを確認。
- IrfanView で複数ファイルにコメントをまとめて埋め込むには、サムネイル一覧モードでファイルを複数選択した状態で、右クリックメニューの「JPG 可逆変換」-「選択画像にコメントを設定」を使う。
画像についての説明ページをつける
minishowcase はデータベースやデータファイルを使わないので、個別の画像についてのコメントを表示することはできませんが、それぞれのフォルダの中に入れるフォルダの説明ファイル(デフォルトではファイル名 _info.txt)は HTML に対応しており、太字やリンクも可能です。各フォルダに格納した画像について説明をつけたいときは、わかりやすい場所に説明を記述した HTML ファイルを作成して、_info.txt 内からそこにリンクしておくと、サムネイル一覧から説明に飛ぶことができます。
このサイトの Photo Storage には実例があります。
2010/03/30 ― ソート順設定を補足。
(2010/02/27 - 2010/03/30)